心が温かくなるすれ違い ~うん。わかるよ、いきなりこんな事言われたら…~

幼い息子を抱きかかえる父親

十分でない意思の疎通や勘違というものは、多くの場合、人間同士の信頼関係を壊す方向に作用します。しかし時にはそういった意思のすれ違いが、人間同士の絆を深めることもあるようです。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐< 以下、本文です。>‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「俺とオヤジに血のつながりがない事を俺は知らないと両親が思ってた事」

結婚したい子が出来た、とオヤジに言ったら数日後「大事な話がある」と言われ家族会議になった。

今までにない、真剣な顔で

父「実は、俺と…俺と、お前は血のつながりがないんだ」

俺「…うん、知っ…」

父「でもな! でも! 父さんは、いつだってお前を本当のムスコと思ってきた!」

俺「いや、うん。だから、知っ…」

父「お前は、俺のムスコだぁぁぁぁ!」

父、涙目。

母、号泣。

俺、呆然。

父「うん、わかるよ、いきなりこんな事言われたら… 混乱するよな… 黙ってて悪かった。うん。父さんが悪かっ…」

俺「知ってるよね?俺」

父「うん、そうだよな……… あ?」

俺「いや、だから俺。それ知ってるよ」

父「え?」

俺「え?」

嘘みたいだけど、本当の会話。リアルで 「え?」を言い合うとは思ってもみなかったw

オヤジは、母親と結婚する前うちの隣に住んでた。

3才くらいの時、母親に

「たーちゃん(オヤジ)が、パパになったらあっくん(俺)はどう?」

と聞かれたのを覚えてる。

俺は、確か「すごく嬉しい」みたいな事を言ったはず。

それを母親に言ったら、

「だって… あっくん小さかったし。絶対覚えてないと思って…」

と泣かれた。

オヤジは、そっか。知ってたか。

知ってて一緒にいてくれたのか。と泣いた。

危うく俺も泣きそうになったw

お父さんとお母さんと夏 ~蚊取り線香の先っちょが赤く光ってる~
昔の夏は暑かったのです。クーラーもそんなに普及していませんでした。でも、そのぶん夏が「夏らしかった」ような気がします。思...
押入れの中のアサヒビール ~「 ビールは何を飲むんや?」~
無口でとっても怖い頑固な親父。そんなお父さんが、なぜか毎日孫の世話にやって来るようになりました。その行いの陰にはどんな気...
アルコールのニオイがする日記 ~もう怖くない・・・愛してます~
幼馴染の彼女は病気と戦っていました。彼女の入院費を稼ぐために働く両親の代わりに、彼は必死で彼女を支え、彼女の孤独な病院生...
年上だった彼女 ~指輪を彼女の指につけてもいいか?と聞きました~
彼には「結婚相手」と信じて疑わない彼女がいました。ある日のこと、仕事がひと段落ついて食事に行こうとしたその時に電話がなり...
道路にできた虹 ~ 泣いてる女の子か。苦手なパターンだ ~
中学生の女の子が泣きながら道を歩いていました。誰もが「どうしたのだろう?」と心配してしまうそのシーンで、若い二人の男性の...