祖父から祖母へのラブレター ~余命があとわずかである ことを知らされていた~

病院のベッドに寝ているお爺ちゃんんと看護するお婆ちゃん

そのお爺ちゃんは、脳梗塞で入退院を繰り返していました。家族は皆、お爺ちゃんの余命があとわずかであると知っていました。やがてお爺ちゃんが亡くなり一周忌が過ぎた頃、一通の手紙が…

‐‐‐‐‐‐‐‐‐< 以下、本文です。>‐‐‐‐‐‐‐‐‐

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父 私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があとわずかである ことを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。

「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」

祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の1周忌が過ぎた頃、父が祖母に1通の手紙を手渡した。 祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。

衰弱し、震える手で書かれた文字は書道で師範格であった祖父が書いたとは 思えない程弱々しかったが、文面から感じられる優しさ、慈しみが祖父のそれであった。

「おばあちゃん元気  ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね  また機会があればいっしょに暮らしたいものです」

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。

トムの桜 ~猫一匹の為にさんざんな目にあってしまった~
小学校の友人が、子猫をいじめていました。ポリバケツの中に入れられて体の半分以上が水に浸かっているその子猫は今にも死にそう...
上田勝恵一等海佐の粋な対応 ~対応した「かしま」艦長はこう答えた~
2000年7月4日。20世紀最後のアメリカ独立記念日を祝う式典に参加した自衛艦「かしま」に、英国の豪華客船「クイーンエリ...
エルトゥールル号の遭難 ~今もトルコの人達は忘れていません~
明治23年9月16日。台風が大島を襲い、波と風に煽られたトルコ船が樫野崎灯台付近で大破。遭難者を発見した灯台守は樫野の村...
みなぎる運動会 ~生まれたときに肺に水が入っちゃって~
今度の土曜日はお父さんにとっても息子さんにとって初めての運動会。実家に電話をかけまくってお父さんは大ハリキリです。そして...
お母さんはお婆ちゃん ~前方から聞こえてきた漫画みたいな会話~
保健センターに通っているお母さんが、男の子二人を連れたお婆さんから里親会の会場の場所をを尋ねられ、その後、お母さんはお婆...