祖父から祖母へのラブレター ~余命があとわずかである ことを知らされていた~

病院のベッドに寝ているお爺ちゃんんと看護するお婆ちゃん

そのお爺ちゃんは、脳梗塞で入退院を繰り返していました。家族は皆、お爺ちゃんの余命があとわずかであると知っていました。やがてお爺ちゃんが亡くなり一周忌が過ぎた頃、一通の手紙が…

‐‐‐‐‐‐‐‐‐< 以下、本文です。>‐‐‐‐‐‐‐‐‐

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父 私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があとわずかである ことを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。

「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」

祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の1周忌が過ぎた頃、父が祖母に1通の手紙を手渡した。 祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。

衰弱し、震える手で書かれた文字は書道で師範格であった祖父が書いたとは 思えない程弱々しかったが、文面から感じられる優しさ、慈しみが祖父のそれであった。

「おばあちゃん元気  ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね  また機会があればいっしょに暮らしたいものです」

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。

天邪鬼な彼女 ~関係をせまると、あなたは紳士じゃないといわれる~
「右」と言えば左と答え、「白」かと問えば黒と答える、そんな天邪鬼な彼女。彼女の機嫌を損ねないのは大変なことだけれど、それ...
駄菓子屋のナイト達 ~お婆ちゃんが893に罵声を浴びせられてた~
近所にある古い駄菓子屋のおばあちゃんは、お金が無い子にコッソリお菓子をあげるようなとても優しいおばあちゃんでした。ある日...
短い人情話3編:本当の高級店/100円分の優しさ/ドアの裏の落書き
このページには、短いけれど心温まる人情エピソードを3編ご紹介しています。一編は高級和食店での出来事。もう一編はゲームセン...
国防の盾 ~敵が攻めて来たら、殺すぐらいなら殺される方がマシだ~
自衛隊反対には、戦時に「殺される覚悟」災害時には「救われない覚悟」が必要です。そうした思想は個人の自由ですが、しかし、そ...
家内を亡くしました ~いつものように今朝も笑顔で送ってくれたのに~
妊娠中の奥さんは、タクシーに乗っている時に交通事故で亡くなりました。居眠り運転のトラックが原因でしたが運転手には同情すべ...